■エマージェンシーマニュアル(学芸出版社刊)
■目的
本試験で力を出せない、いわゆる本番に弱い方のために、本試験の擬似的経験値を積んでいただくことを目的として作成しました。
■内容
第1章:これから一級建築士をめざす皆様へ
第2章:h14再現ドキュメント
第3章:h13再現ドキュメント
第4章:エマージェンシーマニュアル
第5章:建築するための基本ツール
第6章:講師からのアドバイス
付録
懐かしい様な、胃がキリキリと痛む様な…、
半泣きしながら図面を描いていたあの時の事を
思い出しながら読みました。(by amazon.co.jp)
■合格する意志を支えた日頃の努力(本文より抜粋)
試験開始。表に返してもう一度最初から問題を読み返す。緊張は相変わらずだが気にしている暇はない。慎重に一通り目を通してから大事な部分にアンダーラインを引いていく。突飛なことを要求されているわけではないが、細かい制約が多すぎる。作図量もかなり多そうだ。作図時間3時間半、エスキース(今までそんな時間で出来たためしはないが)1時間半〜最悪で2時間と設定。「作図の最後10〜15分はひたすら木&植栽描きまくるんだろうな」と予想。
まずは設計条件。積極的な緑化に部門ごとの適切なゾーニング…ここに述べられている条件をきちんと満たした建物を設計すること、それが答えのはず、と特に太いラインを引く。
次に外部条件。(中略)
怒涛の作図3時間10分
相変わらず緊張しっぱなしの手は震えが止まらない。とりあえず落ち着こうと方位と面積表をなぞり、床面積を記入する。境界線を描き建物の外形を落とした時点で、エスキース時の敷地の南北が1m長かったことに気づく。「しまった、南側2mしかとれない」が、仕方ない。大勢に影響がないことを確認してそのまま描き進めていく。
緊張していると肩に余計な力が入り芯がよく折れるというが、この日はやけに芯を飛ばしまくった。自分で決めている作図の順序もかなり前後し、消しては描きの手戻りが多かった。普段の練習では1/400エスキースをほぼ完璧にしてから作図に入っており、そのやり方で試験前には3時間を切ることもあったが、不完全なエスキースではやはり時間がないにもかかわらず迷いで手が止まってしまう。「何のために今まで頑張ってきたの?」時計を見るたびに心臓がキュウッとなり、息が苦しくなった。
そうはいっても未完であれば即失格なのはわかっている。「なんとか描きあげてせめて採点対象の土俵には乗らねば」その一心でひたすら描き進める。最後に見直しの時間を取るのは無理と思い、作図と平行して法規等のチェックを入れていく。便所の詳細等、最悪文字だけでも減点されるかどうか微妙なあたりは極力省き、とにかく完成を第一とした。緊張は消え、手の動きは次第に速くなっていった(それと同時に図面は粗くなっていったが…)。残り時間30分で図面は見た目ほぼ完成、作図開始後初めて腰を下ろし文字入れに取り掛かる。今までに描いたこともないような速さと汚さでとにかく全ての室に文字を入れ、残り3分で植栽を描き込む。特記の抜けがあるのも、この汚さでは印象が悪いのも全て承知の上で、これが現時点での自分の限界だと納得、今まで良く頑張ったとジンワリ涙が浮かんでくる。…そして終了の鐘が鳴った。
17:00試験終了
監督官が図面を集めに来る。この席の位置は、作図上には都合が良かったが、回収は同じ教室内のどこよりも早かった。あと2分あれば大きなミスを仕出かしたことに気づいたかもしれない、が、厳しい視線を感じとりあえず急いで製図板から答案用紙を外して監督官に手渡す。
「終わった…」半ば放心状態。そのときフッと嫌な予感がよぎる。「そういえば1回転半と2回転の階段の段数描いたっけ…?」しまった!!あの表記じゃ1回転半はともかく、2回転は「2回転してる」ってわかってもらえない!「段数足りない、もしくはHB法満たしてないって思われるんじゃ…」頭が真っ白になった。半ばどころか正に放心状態のところに友人が「いやー、地階を示す点線っていつも忘れないように問題用紙にちゃんとメモしておくのに、今日はすっかり忘れちゃったよ…」な、なにっ!?そんなの描いた記憶ない…よく見ると自分も問題用紙にしっかりとアンダーラインを引いている。やばい、別の意味で「終わった」かも…。
片付けをして会場を出るまでのことははっきり覚えていない。確か下足を教室に忘れて取りに戻ったような…そのくらい放心状態は続いていた。その後打ち上げと称して久しぶりのお酒を飲んだが、やはりあまり美味しくはなかった。
こんな状況だったが、年末にはできれば勝利の美酒を味わいたいと心より祈る。 (平成14年度合格)
■含まれている教材
単行本:
190 p ; サイズ(cm): 21
出版社: 学芸出版社 ;
ISBN: 4761511788 ; (2003/03)
■ご利用アドバイス
本試験であがってしまうのは、経験値不足がその大きな要因です。そして、経験値がなかなか上がらず、逆に試験会場へ行くことで不合格だった年のイメージがトラウマのようにめぐる受験生も多いようです。そういう傾向のある方には特に進めしたいアイテムです。
h15、h16、h17、h18については、エマージェンシーマニュアル2004、2005、2006をご参考下さい。
■費用
■一般価格: 1,800円 ■通信添削価格: 1,800円
